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No.32【耐震だけでは不十分?】
耐震等級3でも安心できる家と安心できない家の違いとは?

こんにちは。HIKAGEの代表、日影道也です。

家づくりを意識し始めると、多くの方がまず調べるのは「耐震等級」「断熱性能」「坪単価」など
数字で比較できるポイントです。情報を集めた分だけ知識が増えたように思えますし、
一つの基準ができることで安心感も生まれます。

ところが、実際に暮らしを支える家の安心はその数字だけで決まるわけではありません。
地震が来たときに倒れにくいことと、毎日暮らす中で家を弱らせないことは別の仕組みで決まります。
特に後者はモデルハウスでも資料でも見えにくいため、
判断材料に入らないまま契約に進んでしまうことも珍しくありません。

家づくりの相談では「比べ方が分からないまま契約するのが不安」
「数字は分かったが、本質が見えてこない」という声をいただきます。
この記事では、そうした不安を和らげるために、家の安心を左右する要素を分かりやすく整理します。

この記事でわかること

・ 耐震等級3の意味と、同じ等級でも中身に差が出る理由
・ 富山市のような積雪地域で性能を見る際に注意すべき点
・ 地震とは別に、湿気や温度差で家が弱っていく仕組み
・ 性能を長く保つために設計、施工、暮らしの中で必要なこと

耐震等級の意味は「倒れにくさ」の指標

耐震等級3は数字上の最高ランク

耐震等級とは、地震による揺れに対して建物がどれだけ粘り強く耐えられるかを示した指標です。
耐震等級3は最も高いランクで、消防署や警察署など防災拠点にも採用される水準です。
地震が多い日本では重要な要素であり、家を選ぶ際の判断材料として大きな意味を持ちます。

過去の地震では一定の成果も確認されている

2016年の熊本地震では震度7が連続して観測されましたが、
適切に設計・施工された耐震等級3の木造住宅は無被害が多く、
等級の意義が改めて示されたと言われています。

ただし、あくまで設計通りにつくられた場合の話であり、
どこまで算定されているかは住宅会社ごとに異なります。

同じ等級3でも中身に差が生まれる理由

ここで重要なのは、同じ等級3でも根拠となる計算手法によって強度の検証範囲に差が出ることです。
大きく分けると「壁量で見る方法」と「数値で設計強度を確かめる方法」があります。
前者は間取りの偏りや積雪などの荷重まで見ないケースがあり、
後者は梁や柱の許容範囲まで確認します。

どちらが正しいという話ではなく、何を根拠に耐震等級を取得しているかを知ることが大切です。

数字だけでは守れない「暮らしの中で家が弱る要因」

家は地震より湿気に曝される回数が圧倒的に多い

耐震は地震という大きな力への備えですが、住宅が日常的に受け続ける負荷は湿気や温度差の方です。
特に壁の中や床下に湿気がたまり続けると、内部の木材が徐々に弱り、
地震とは無関係なところで強度が落ちてしまうことがあります。

これは数字で比較しにくく、説明されにくい領域です。

壁内結露は「起こってからでは分からない」

室内外の温度差が大きくなる冬季は、壁の内部で結露が起こりやすくなります。
表面に水滴として現れれば気づけますが、壁の内部で起こるため多くの場合は発見が遅れます。

外壁通気層、透湿防水シート、室内側の防湿処理など、
小さな要素の積み重ねで予防しますが、完成後に目で見て確認することはできません。

床下・小屋裏は住宅の「健康診断ポイント」

床下や小屋裏は湿気が停滞しやすく、通気経路が確保されていないと内部の乾燥がうまく進みません。
富山のように湿式の外構や植栽が多い地域では、外部の水分も影響します。
本来は点検口から定期的に確認する場所ですが、暮らしの中では意識されにくい領域です。

雪地域では「縦方向の荷重」も無視できない

積雪は地震とは別の角度で建物に負荷を与える

富山市や高岡市など雪が積もる地域では、屋根に積もった雪が柱や梁に重さとして加わります。
特に標高が低い場所でも近年は雪が増える年があり、
設計時に積雪荷重を見込んでいるかどうかで安全性に違いが出ます。
耐震等級だけを見て比較してしまうと、この縦方向の負荷が見落とされることがあります。

積雪対応は計算手法と地域性の両方が重要

積雪荷重は地域や標高によって基準が異なり、住宅会社によって想定値が変わることもあります。
雪が積もる地域で性能を考える際は「耐震等級+積雪対応」のセットで見た方が現実的です。
地震だけを想定しても十分な安全性にはならないためです。

安心を数字だけで終わらせないための確認ポイント

設計段階で確認できること

・ 耐震等級を取る根拠は何か
・ 積雪地域を想定した荷重は見ているか
・ 断熱と換気の計画はどの方式か
この段階は最も重要で、後から取り返すことが難しい部分です。

施工段階で重要になること

設計された性能は、施工精度で大きく変わります。壁内の防湿処理、外壁の通気層、
防水シートの重ね代、窓まわりの雨仕舞いなどは施工現場で決まるため、
監督や第三者によるチェック体制が機能しているかがポイントです。

暮らし始めてから大切になること

入居後は床下点検、小屋裏確認、換気フィルター清掃、外壁や屋根の目視確認など、
家を劣化させない習慣が安心に直結します。これは難しい技術ではなく、
仕組みがあれば誰でも実践できます。

まとめ 家の安心は「一枚の説明書」では見えない

耐震等級は家の安心を判断する上でとても重要な指標です。
ただし、家を守るために必要なのは地震に強いことだけではなく、
湿気や温度差に負けないこと、積雪に耐えること、施工精度を確保すること、
暮らしながら健康状態を確認することなど複数の視点です。

見える性能と見えない性能、施工と暮らし、横方向の揺れと縦方向の荷重。
これらが揃ってはじめて、性能が長く続く家になります。

数字を比較しながらも、「根拠は何か」「地域に合っているか」「暮らしの中で弱らないか」
という問いを持つことで、家の見え方は大きく変わります。

HIKAGEの施工エリア

HIKAGEでは、富山市を拠点に、射水市・高岡市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村など、車で40分圏内のエリアで家づくりをお手伝いしています。

すぐにお伺いできる範囲にエリアを絞ることで、
暮らしの中で何かあった時も迅速に対応できるようにしています。

「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を一緒に見守れるような、
地域に根ざしたパートナーでありたいと思っています。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>

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