No.31【SNSで悩む理由】
性能も価格も会社も比較したのに迷う…そんな瞬間から抜けるために大事なこととは?
こんにちは。HIKAGEでコーディネートを担当している松田です。
私は工務店で働きながら、自分自身も注文住宅で家づくりを経験しました。
夜に子どもを寝かせたあと、スマホで理想のキッチンや間取りの投稿を保存したり、
施工写真を眺めたりする時間がありました。そうした時間はとても楽しいのですが、
いざ決める段階になると、不思議なくらい迷いが増えたことを覚えています。

この記事では「情報が揃ってきているはずなのに選べない」と感じた時に、
どこを整えると前に進めるのかをやさしく整理していきます。
今回お伝えしたいこと
・ 情報が増えるほど迷いが深くなる理由
・ SNSを味方にするための距離感
・ 判断が早い人が大切にしている視点
・ 地域特性を踏まえた考え方
・ 工務店による迷いのサポート方法
家づくりの情報収集はSNSが中心に
最近は家づくりを考えているご家族が、当たり前のようにSNSで情報収集をしています。
実際の調査でもその傾向が数字として表れています。

2025年1月に、5年以内に戸建てを建てた方を対象に実施された調査では、
家づくりで参考にしたSNSとして以下の結果が出ています。
| YouTube | X(旧Twitter) | |
| 55.9% | 43.7% | 38.2% |
画像や動画で実例を確認できる媒体が多く利用されていることが分かります。
※出典 株式会社ゼンリン東海「家づくりにおけるSNSの活用実態に関する調査」(2025年1月実施、810名対象)

このように、SNSによって理想のイメージは集めやすくなりました。
ただ、理想が増えるほど「何を基準に選ぶべきか」が見えにくくなる場面も増えていると感じます。
情報過多で決められなくなる理由
家づくりが進んでくると、勉強会に参加したり、性能や構造の説明を受けたり、予算の目安が
見えてきたりして、一見すると判断しやすい状態に近づいたように思えることがあります。
それにもかかわらず、ここから先で急に選べなくなる方は少なくありません。
これにはいくつか理由があります。

一つは、判断の軸がないまま情報だけが増えてしまうことです。
性能、デザイン、金額、設備など、どれも大切ですが、
優先順位が定まらない状態では比較ばかりが増えてしまい、選ぶことが難しくなります。
また、心理学では「選択肢が多いほど決断を避けやすくなる」ことが分かっています。
家づくりでも同じで、知識が増えるほど「もっと良い選択肢が他にもあるかもしれない」
という不安が生まれ、決めきれなくなることがあります。
さらに、発信者によって大切にしている視点が異なることも迷いの一因になります。
住宅会社は性能、建築家は空間、OB施主さんは体験、不動産会社は土地といった具合に、
それぞれが別のテーマを重視しています。どれも間違っていないのに、
横並びにすると矛盾して見えるため、視点が混ざることで迷いが深まります。
判断が早い人が持っている視点
多くのご家族とお会いしてきましたが、判断が早い方は「暮らしの言葉」を基準にしています。
例えば、
・ 冬の朝に床が冷たくない家がいい
・ 帰宅後すぐに子どもの顔が見えると安心
・ 洗濯を短い動線で終えたい
・ 老後もできるだけフラットに暮らしたい
・ 料理中にリビングの気配が分かると楽
こうした言葉は専門用語ではありませんが、強い判断材料になります。
暮らしが先にあると、性能や設備は“手段”として整理できます。

例えば、省エネや光熱費を重視する方は、自然と断熱性能(UA値)や気密性能(C値)
といった数値にも関心を持つようになります。
※UA値は断熱性能、C値は気密性能を示す指標です
「性能を覚えなければいけない」というよりも、
「どんな暮らしがしたいか」を整理することで判断につながるという流れです。
SNSや体験談を味方にするためには
SNSは、見方や使いどころによって情報の価値が大きく変わります。
同じ調査では、参考にした情報として
1位:間取り 53.2%
2位:施工事例 41.7%
3位:機能性 34.4%
が上位となっており、実際に建てられた家や暮らし方が重視されていることが分かります。
参考にしたアカウントとしては、
1位:住宅会社の公式 35.5%
2位:一般の方 29.1%
3位:住宅系まとめ 26.7%
という結果でした。
SNSが「比較の材料」になると迷いが増えますが、「確認の材料」になると整理が進みます。

私の場合、暮らしが整理されてからSNSを見ると、
・ この吹き抜けは南向きの土地じゃないと活きない
・ この収納量は我が家には多い
・ 断熱の話はこのエリアの冬では特に大切
といった視点が自然に生まれました。
大切なのは、SNSで得た情報の量ではなく、その情報との距離感です。
SNSが満足度も迷いも生む時代
2025年の調査では、SNSを参考にした方の84.3%が
「理想に近い住宅会社を見つけられた」と回答しています。
完成した家に満足している方も83.4%でした。
一方で、約8割の方が「理想の住宅会社を見つけるのは難しかった」とも回答しており、
SNSによって満足度と迷いが同時に生まれる状況が浮かび上がっています。
※出典 同上
SNSで得られる情報自体は有益ですが、
それを選び取る段階が以前より難しくなっていると感じます。
判断の軸を整える時に大切なこと
迷いが深くなった時、私がご家族と一緒に整理するのは次の三つです。
・ 暮らしの優先順位
・ 性能や設備に対する考え方
・ 総予算と土地条件
この三つはつながっています。
例えば、
・ 冬の寒さが苦手
・ 断熱性や日射取得が大切
・ このエリアの冬では性能差が暮らしに直結
だから性能説明に納得感が出る
という流れになります。
富山県(富山市・射水市・高岡市など)は冬の冷え込みが強く、
断熱や気密が室内環境に影響する地域です。地域特性を踏まえることで判断しやすくなります。

また、実際に家づくりを経験した方からは、
・ 色味の微妙な違いが伝えにくい
・ 広さや高さの体感が難しい
・ 施工写真との差を言葉にしにくい
といった声も多く、SNSの情報を打ち合わせで共有する方法も大切だと感じます。
HIKAGEではどう迷いをサポートしているか
HIKAGEの初回相談では、最初に性能や設備の説明をするのではなく、まず暮らしの整理から始めます。
家事の流れ、子どもとの距離感、休日の過ごし方、将来の変化など、日常の部分を丁寧に聞く理由は、
選ぶ順番が整うと迷いにくくなるためです。
土地や資金の不安がある方には、資金計画、土地探し、断熱性能、気密性能、
家づくりの流れといった関連ページもご案内しながら、理解の順番を整えていきます。
この順番が揃うだけで、判断が早くなる方は多いです。
最後に
迷いが大きいのは、家づくりと真剣に向き合っている証拠です。
ただ、比較し続けるだけの時間は苦しくなることがあります。
一度暮らしに目を戻すだけで、選べる状態に変わります。
すでにSNSで情報収集をされている方は、あと一歩のところまで来ています。

HIKAGEの施工エリア

HIKAGEでは、富山市を拠点に、射水市・高岡市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村など、車で40分圏内のエリアで家づくりをお手伝いしています。
すぐにお伺いできる範囲にエリアを絞ることで、
暮らしの中で何かあった時も迅速に対応できるようにしています。
「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を一緒に見守れるような、
地域に根ざしたパートナーでありたいと思っています。
<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>