No.23【南向きの土地は要注意?】
日当たりで選んだはずが、見落としがちな意外なポイントとは?
いつもブログを閲覧いただき、誠にありがとうございます。
HIKAGEの代表、日影道也です。
土地探しを始めると、「南向きの土地じゃないと、日当たりで後悔しますよね?」
という考えが、いつの間にか当たり前の前提になっている方も少なくありません。
実際に南向きという条件だけを重視して土地を選び、
住み始めてから「思っていた明るさと違った」「落ち着かない」と感じるケースは、
現場でも意外と多く見られます。
その背景には、
土地の向きと、設計によってつくる日当たりを同じものとして捉えてしまうことがあります。
この記事では、南向きの土地に潜みやすい盲点を整理しながら、
土地の向きに縛られず、暮らしやすさと納得感を高める考え方をお伝えします。
南向きの土地が選ばれる理由と注意点|土地の向きと日当たり
【南向き=日当たりが良いというイメージ】
一般的に、南向きの土地と聞くと、
●冬でも室内が明るい
●洗濯物が乾きやすい
●リビングが暖かそう
といったイメージを持たれる方が多いと思います。
太陽の動きを考えると、南側から光を取り入れやすいのは事実です。

ただし、この段階では「どの位置に窓がつくのか」「窓の先に道路や隣家があるのか」
といった具体的な条件まで、十分に想像できていないことがほとんどです。
土地の向きだけで日当たりを判断してしまうと、
住み始めてからイメージとのズレを感じることがあります。

【富山市周辺で見られる南向き土地の価格傾向】
富山市を中心とした周辺エリアでも、
南向きの土地は人気が高く、北向きの土地と比較して、
一般的に1〜2割程度価格が高く設定される傾向が見られます。

さらに角地の場合は条件が重なり、
南東角地などでは2割半〜3割程度の価格差が生じるケースもあります。
もちろん、立地や面積、周辺環境によって差はありますが、
「南向き=割高になりやすい」という傾向は、土地探しの場面で知っておきたいポイントです。
南向きの土地で起こりやすい失敗例|日当たりとプライバシー
【南側の大きな窓と視線の問題】
南向きの土地では、
日当たりを重視して南側に大きな掃き出し窓を設ける計画になることが多くあります。

ただし、プライバシーへの配慮が十分でないと、道路や隣地からの視線が気になり、
落ち着かない空間になってしまうことがあります。
結果として、日中でもカーテンやシャッターを閉めたまま過ごすことになり、
「明るさを期待していたのに、実際は使いにくい」と感じてしまうケースにつながります。
【注文住宅でも意外と多く見られるケース】
こうした悩みは、建売住宅だけの話ではありません。
注文住宅でも意外と多く見られるのが実情です。
●南側に大きな窓を設けること自体が目的になってしまう
●その先にある道路や隣家との距離を十分に想定しきれない
といったことが起こります。
街を走っていると、南側に大きな窓があるにもかかわらず、
いつもカーテンやシャッターが閉まっている家を見かけることがありますが、
設計段階での判断が影響している場合も少なくありません。
南向き土地のメリットだけでなくデメリットも知る
【夏場の暑さと冷房負荷】
南向きの土地は冬の日差しを取り込みやすい一方で、
夏場は直射日光の影響を強く受けやすく、室温が上昇しやすいという側面があります。
その結果、冷房の使用頻度が増え、光熱費が想定より高くなることもあります。
【日焼けへの注意】
また、強い日差しが長時間入ることで、
床材や家具、カーテンが日焼けしやすい点にも注意が必要です。
南向きだからこそ、日射のコントロールをどう行うかが、暮らし心地を左右します。
日当たりは土地の向きだけで決まらない|設計で変わる明るさ
【光の入り方を左右する具体的な要素】
室内の明るさは、土地の向きだけで決まるものではありません。

●周囲の建物の高さや距離
●道路や隣地との位置関係
●窓の高さや配置
●建物全体の形状や配置
これらを総合的に考えることで、実際の暮らしに合った日当たりが見えてきます。
【北向き・東向き・西向き土地の特徴】
▶東向き:朝日が入り、一日のスタートが明るい。南向きより価格が抑えめなケースが多い
▶西向き:午後から夕方にかけて明るく、家族が集まる時間帯に開放感を感じやすい
▶北向き:直射日光が入りにくい分、光が安定し、設計次第で柔らかな明るさをつくりやすい
HIKAGEでは、こうした土地条件を活かしながら、明るさと落ち着きを両立する設計を行っています。
吹き抜けで変わる日当たりの感じ方|採光と空間設計
【吹き抜けがもたらす光の広がり】
日当たりを確保する方法は、窓の向きや大きさだけではありません。
吹き抜けを設けることで、上から光を落とし、家全体に明るさを広げることができます。

南側に大きな窓を設けなくても、吹き抜けと高窓を組み合わせることで、
時間帯によって変化する自然光を取り込みやすくなります。
【吹き抜けのデメリットとその対策】
●断熱性能を高め、熱の出入りを抑える
●シーリングファンを設置し、空気を循環させる
といった対策を組み合わせることで、快適性を保ちやすくなります。
HIKAGEでは、空間の開放感だけでなく、日常の過ごしやすさまで含めて計画しています。
旗竿地・変形地という選択肢|土地価格と予算配分
【価格が抑えられる傾向】
旗竿地や変形地は、一般的な整形地と比べて、2〜3割程度価格が抑えられる傾向があります。
条件が合えば、土地にかかる費用を抑えられる可能性があります。

【建物に予算をかけられるメリット】
●断熱や設備など、住み心地に直結する部分に予算を回す
●間取りや空間づくりに余裕を持たせる
といった選択がしやすくなります。
旗竿地や変形地は、設計次第でプライバシーを確保しやすい点も魅力です。
まとめ|日当たりの正解は一つではない
南向きの土地は、確かに魅力的な選択肢の一つです。
ただし、価格・日射・プライバシー・暮らし方まで含めて考えると、
必ずしも唯一の正解ではありません。
土地の向きに縛られず、土地と建物をセットで考え、予算配分まで含めて整理する。
この視点を持つことで、後悔の少ない家づくりにつながります。
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