STAFF BLOGスタッフブログ

No.54【同居か別居か?】
親との距離感で悩む前に。子育て世帯が選ぶ、心地よい暮らしの新しい形?

こんにちは。HIKAGEの代表、日影道也です。

現在、私たちが向き合っている住宅市場は、2025年の法改正から1年が経過し、
性能に対する基準がこれまで以上に厳格化された新しいステージにあります。

先日、住宅市場の動向を探る最新の意識調査(2026年4月公表)に目を通しました。
そこで示された「将来、親の家に住みたいと思いますか?」という問いへの回答は、私たち建築に携わる者にとっても看過できないものでした。
55.4%の方が「住みたくない」と答え、
積極的に住みたいと考える人はわずか12.8%にとどまっています。

この数字は、単なる親離れといった感情的な話ではありません。
2026年という時代において、親世代の建物を引き継ぐことが、暮らしの質と経済的な安定において、どのようなリスクを伴うかを冷静に判断した結果といえるでしょう。
大工として15年、現在は設計の立場で多くの現場を見つめてきた経験から、この調査結果の背景と、皆様が選ぶべき「これからの住まいの形」を整理してお伝えします。

木目ルーバー天井が印象的なダイニングキッチン。対面キッチンで家事をする家族と食卓を囲む、木の温もりあふれる開放的な住空間。

この記事でわかること

・55.4%が実家居住を拒む背景にある「性能の寿命」の現実

・2026年の家計を守るために不可欠なUA値0.46の経済的価値

・親子の良好な関係を永続させる「適度な距離感」の設計手法

・富山市周辺での土地探しを失敗させないための建築的視点

・30年後の資産価値を左右する構造計算と第三者検査の必要性

住宅模型と平面図を照らし合わせ、将来の暮らしを具体的にイメージする打ち合わせ。細部までこだわりを反映させる家づくりの大切な工程。

【実家か新築か】55.4%が拒んだ性能の寿命

調査によれば、実家に住みたくない理由の筆頭は「立地が悪い(37.9%)」、次いで「築年数が古い・老朽化(33.2%)」でした。
富山市を中心に施工を行う中で、私たちが日々感じているのは、親世代の住宅が抱える「性能の負債」です。

現代の暮らしに潜む過去の基準

30年前に「最新」だった家も、2026年の基準から見れば、断熱・耐震ともに著しく不足しています。

・無断熱に近い状態による冬場の深刻な冷え込み

・2025年4月から完全義務化された最新基準を満たさない構造体

・当時のライフスタイルに基づいた、閉鎖的で家事効率の悪い間取り

これらの問題を抱えたまま生活を始めることは、将来的に多額の修繕費や、際限のない光熱費の支払いを引き受けることを意味します。
特に富山特有の湿気や重い雪は、構造体に「目に見えないダメージ」を与え続けていることも忘れてはなりません。
現在の住宅におけるUA値0.46という基準は、単なるカタログ上の数字ではなく、
真冬の富山で家族の健康を守り抜くために、現場での経験から導き出された必然の数値です。

「リフォーム希望」の期待と現実

アンケートでは、3割以上の方が「リフォームをするなら住むことも検討する」と回答しています。
しかし、ここで冷静に検討すべきは「性能向上リフォームの限界」です。
表面的な壁紙や設備の交換ではなく、家全体を暖かくし、大地震に耐えうる強度を持たせるには、一度建物をスケルトン(骨組み)状態にする必要があります。
その費用は、場合によっては新築を建てる費用と大きく変わらなくなることも少なくありません。

2026年の市場価格を考慮すると、中途半端な改修を行うよりも、最新の技術で「一から創り上げる」方が、生涯コストにおいて有利になるケースが多々あります。
また、旧来の木造軸組工法で、現在の耐震等級3に相当する補強を施すには、基礎の増設や金物の全面入れ替えなど、物理的な制約が立ちふさがることも事実です。

【同居の損得】富山で近居が選ばれる理由

親世代との同居か、それとも別居か。この選択において、2026年の現役世代が重視しているのは「時間と心の自由」です。

暮らしの自由と家計負担の比較

比較項目同居・実家居住の現実HIKAGEの新築(単世帯・近居)
居住性能冬場のヒートショックリスクや結露の悩みがあるUA値0.46、C値0.5以下による圧倒的な快適性
家事効率親世代の動線に合わせる必要があり、時短が難しい注文住宅ならではの「家事ラク動線」が実現可能
経済性住居費は抑えられるが、光熱費と将来の修繕費が嵩む高性能住宅による光熱費削減で家計を長期的に防衛
心理的距離日々の生活音や来客への配慮が絶えない適度な距離感により、互いの暮らしを尊重できる

「親の土地があるから」という理由だけで同居を選んだものの、実際に暮らし始めると、自分たちのペースで生活ができないことにストレスを感じる方は少なくありません。
私たちの提案する自由設計では、こうした精神的な負荷を最小限に抑え、ご家族が「自分たちらしく」いられる空間づくりを最優先しています。
たとえば、リビングを通らずに洗面脱衣室へ直行できる動線や、キッチンを中心に回遊できる時短設計は、忙しい共働き世帯が自分たちの時間を確保するために、必要不可欠な要素となっています。

アクセントクロスを背にした木製の造作棚。お気に入りの雑貨をディスプレイしつつ、奥のランドリールームへと繋がる機能的な家事動線。

【性能の格差】UA値0.46が守る健康と家計

2025年の建築基準法改正から1年。現在、住宅業界における「性能」の語り方は大きく変わりました。
もはや断熱性能は「快適さ」のためだけのものではなく、家計を守り、家の寿命を延ばすための「必須スペック」となっています。

HIKAGE独自の品質基準

私たちは、時代の流行に左右されない「本質的な価値」を全棟で提供しています。

■断熱性能(UA値0.46):

冬の冷気や夏の熱気を遮断し、冷暖房効率を最大化します。
ネオマゼウスやネオマフォームといった最高ランクの断熱材を採用し、物理的に温度を守ります。

■気密性能(C値0.5以下):

隙間風を徹底的に排除することで、計画的な換気を実現し、壁内結露による建物の腐朽を防ぎます。これは現場での丁寧な気密処理の証です。

■換気システム(せせらぎ):

第一種換気による全熱交換型を採用。外気を適温にして取り込むため、室内の温度差が生じにくい環境を整えます。

これらの数値は、単なるスペックの競い合いではありません。
30年、50年と住み続けたときに、「この家にして本当によかった」と感じていただくための根拠です。
古い建物のリフォームでは到達しにくいこれらの基準を新築で確保することは、
将来の子供たちに「この家なら住み継ぎたい」と思わせるための資産づくりでもあります。

建築中の現場で行う気密測定(C値の確認)。専用機器で建物の隙間を数値化し、夏涼しく冬暖かい高断熱・高気密住宅の性能を担保する。

富山で新築を選ぶ。妥協しない生活防衛

調査で住みたくない理由の1位に挙がった「立地」。
これは建築技術では解決できない唯一の要素です。
親の家の立地に妥協し、不便な場所で暮らし始めることは、毎日の通勤時間や子供の教育環境を一生犠牲にすることを意味します。

土地バンクによる理想の場所探し

富山市を中心に、射水市、高岡市、滑川市などで家づくりをお手伝いするHIKAGEでは、土地一括管理システム「土地バンク」を活用しています。
最新の土地情報はもちろん、過去の取引事例や周辺環境を分析し、「自分たちのライフスタイルに最適な場所」をご提案します。

「実家まで車で15分。お互いのプライバシーは守りつつ、困ったときにはすぐ駆けつけられる」

こうした「近居」の形は、現代の親子関係を円満に保つための、最も現実的で温かな選択肢ではないでしょうか。
富山市周辺の相場感や学区、そして何よりその土地で「どのような高性能住宅が建つか」をセットで考えられるのが、工務店と一緒に土地を探す最大のメリットです。

着工前の現場にて、図面を広げて建物の配置や地盤状況を解説する現場説明。施主の不安を解消し、安心感を与える丁寧なコミュニケーション。

構造計算が約束する見えない安心

2026年現在、すべての住宅において構造の安全性を証明することが求められています。
私たちは全棟で許容応力度計算を行い、最高等級である「耐震等級3」をクリアした上で、その記録を客観的な証拠として残しています。

大工職人が丹精込めて組み上げる構造体は、厳格な第三者検査機関「家守り」による最大10回の検査を経て、確かな品質が証明されます。
「完成してからでは見えなくなる部分」にこそ、家族の命を預ける重みがあると考えています。
自社基準のチェックリストに加え、第三者の視点が入ることで、職人の経験だけに頼らない安定した品質をすべての住まいで実現しています。

構造現場にて、メジャーを用いて柱の垂直や寸法をミリ単位で検測する現場監督。見えない部分の品質管理を徹底し、住まいの安全性を守る。

後悔のない決断へのステップ

55.4%という数字が示すのは、現代のご夫婦が「自立した豊かな暮らし」を真剣に求めているという事実です。
親御様を大切に思うからこそ、あえて別の拠点を構え、それぞれの人生を尊重し合う。
それは、2026年という時代に即した、非常に誠実な家族の形といえるでしょう。

家づくりという大きなプロジェクトを前に、迷いや不安を感じるのは当然のことです。
しかし、それらを解決する鍵は、感情に流されることではなく、客観的な事実と数字に基づいて情報を整理することにあります。

  1. 実家のポテンシャルを正しく知る:現在の耐震性や断熱性をプロの目で診断する。
  2. 生涯の家計を予測する:高性能住宅による光熱費削減効果を、具体的なシミュレーションで確認する。
  3. 理想の暮らしを言語化する:ご夫婦で「これだけは譲れない」という優先順位を共有する。


私たちは「家づくり勉強会」や「個別相談」の場を通じて、皆様がこれらの情報を整理し、納得のいく答えを出せるよう、常に誠実なパートナーでありたいと考えています。
特定の選択を急かすのではなく、皆様の歩幅に合わせて、必要な情報を順番にお伝えしていきます。
家づくりは、家族の未来をデザインする、一生に一度の楽しい冒険です。
その冒険の地図を、一緒に描いていきましょう。

工務店の相談会にて、自身の要望やライフスタイルをシートに記入する施主。理想の住まいを形にするために、家族の想いを整理するプロセス。

【まとめ】30年後の資産価値で判断

親の家をどうするか、という問いに対する答えは一つではありません。
しかし、2026年の調査結果が示す通り、
多くの人が「立地」と「性能」の壁を感じているのは事実です。
自分たちの代で高性能な新築を建てることは、家族の健康を守り、将来の光熱費やメンテナンス費を最小限に抑える、最も合理的な生活防衛策となります。

・古い住宅のリフォームには多額の費用がかかり、新築と同等の性能確保は困難な場合が多いこと。

・UA値0.46の断熱性能は、2026年以降の光熱費高騰に対する唯一の有効な対抗手段であること。

・適度な距離を保つ「近居」を選択することで、親族関係の調和と生活の自由を両立できること。

まずは目先のコストだけでなく、30年、50年という長い時間軸で、その家がご家族にどのような価値をもたらすかを想像してみてください。

【結論】立地・性能・経済性の3軸評価

アンケート回答者の半数以上が「住みたくない」と答えた背景には、現代の生活水準に追いつかない実家の老朽化と不便な立地があります。
2026年の現役世代にとって、資産価値が維持され、ランニングコストが低い「高品質な新築」は、長期的な経済的安定を手に入れるための最も確実な投資といえます。

・最新の構造計算に基づいた耐震等級3の住まいが、災害大国日本における最大の安心材料になるため。

・高性能樹脂窓や換気システムが、冬の富山でも温度差のない健康的な暮らしを約束するため。

・土地探しから一貫してサポートを受けることで、共働き世帯に最適な生活拠点を確保できるため。

明るい光が差し込むリビングのオレンジ色のソファで、子供と一緒に絵本を読む親子。一年中快適な温度に保たれた、家族が寛ぐ幸せな日常。

情報の波に呑まれることなく、一つひとつの事実を積み重ね、皆様にとっての最善の選択を見つけてください。
私たち HIKAGEも、その道のりを共に歩む案内役として、精一杯のお手伝いをさせていただきます。

出典:親の家に「住みたくない」55%超 居住意向アンケートで判明 |新建ハウジングDIGITAL

HIKAGEの施工エリアについて

HIKAGEでは、富山市を拠点に、射水市・高岡市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村などを主な施工エリアとしております。

拠点から車で40分圏内を主な商圏としているのは、すぐにお伺いできる範囲に限定することで、暮らしの中で何かあった時も迅速に対応できる体制を維持するためです。
「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を一緒に見守り続ける地域に根ざしたパートナーでありたいと考えております。
富山の気候に合わせた高性能な住まいづくりについて、どうぞお気軽にご相談ください。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>

トップページへ戻る

CONTACTお問い合わせ

各種ご相談はすべて無料で受け付けています。
家づくりにとって必要な資金計画や土地探し、その他些細なご相談も承ります。

お電話での問い合わせ

TEL. 050-1404-9376

(9:00~18:00/水曜定休)