No.84【窓を開けたままは危険?】夏に増える侵入リスクと、家づくりの中でできる防犯対策の考え方
こんにちは。
富山市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、HIKAGE代表の日影道也です。
暑い季節になると、電気代の節約や涼をとるために、窓を開けたまま過ごすご家庭も多いのではないでしょうか。
網戸ごしに風を通しながら過ごす時間は心地よいものですが、実はこの「窓を開ける習慣」の中に、防犯の面で見落としやすいリスクが潜んでいることが、最近の調査で明らかになっています。
玄関の施錠には気を配っていても、2階の窓や勝手口の小窓までは意識が及びにくい、というご家庭も少なくありません。
この記事では、夏に起こりやすい防犯上の油断ポイントを、実際の調査結果をもとに整理したうえで、家づくりの段階から取り入れられる具体的な工夫について、専門用語をできるだけかみ砕きながら分かりやすくご紹介します。
あわせて、夏だけでなく季節を問わず意識しておきたい一年を通した防犯の考え方にも触れていきますので、これから家づくりを検討されているご夫婦にとって、暮らしの安心を考えるための判断材料としてお役立ていただければと思います。

夏の暮らしに潜む、窓まわりの防犯リスク
パナソニック株式会社が一戸建てにお住まいの方800名を対象に行った「夏の防犯リスクの実態調査」では、夏は窓を開けたまま過ごす方が多い一方で、玄関まわりに比べて窓への防犯意識は低くなりやすい、という結果が示されています。
まずは、調査で見えてきた生活者の意識のギャップから見ていきましょう。
電気代対策として「窓を開けたまま」が習慣化
同調査によると、電気代の節約や涼をとる目的で窓を開けて過ごすことが「かなりある」「たまにある」と答えた方は、合わせて65.8%にのぼったとされています。
特に60代では71.3%に達しており、猛暑を乗り切るための工夫として窓の開放が日常的になっている様子がうかがえます。
一方で、自宅の防犯対策として意識している場所を尋ねた設問では、玄関のドアを挙げた方が78.1%だったのに対し、2階以上の窓は44.8%、ベランダや掃き出し窓は42.3%、キッチンや浴室などの小窓は39.1%にとどまったとされています。
玄関まわりの施錠意識は高い一方で、換気のために開け放たれた窓が、意識から抜け落ちやすい存在になっていることが分かります。

「2階だから安心」「昼間だから大丈夫」に潜む思い込み
2階以上の窓を開けている方に、高い場所の窓を開けたままにすることへの意識を尋ねたところ、「在宅中であれば安全だと思う」と答えた方が45.5%、「昼間であれば比較的大丈夫だと思う」が34.7%、「高い場所なので不審者に侵入される心配はないと思う」と答えた方も17.8%にのぼったと報告されています。
一般的に、2階への侵入では、エアコンの室外機や雨どい、物置などが足場として利用されるケースがあるとされ、階数や時間帯だけで安全を判断することには注意が必要と考えられます。

不安はあっても、対策は「戸締まり」に偏りがち
旅行や帰省などで長期間家を空ける際、空き巣に不安を感じると答えた方は70.5%にのぼった一方で、実際に行っている対策としては「すべての窓・ドアの戸締まり」が76.5%と圧倒的に多く、センサーライトの設置や補助錠の設置、防犯カメラの設置といった対策は3割前後にとどまったとされています。
不安を感じていても、具体的な行動に移せていない実態がうかがえる結果です。

泥棒が狙う「足場」と、見落としやすい侵入経路
夏の窓開けそのものが悪いわけではありません。
大切なのは、「どこが弱点になりやすいか」を知ったうえで、無理のない範囲で備えを重ねることです。
ここでは、住宅営業の現場でも実際によくご相談いただく、見落としやすいポイントを整理します。
室外機・雨どい・物置は「足場」になりやすい
エアコンの室外機や雨どい、物置、ゴミ箱などは、設置の都合上どうしても外壁に近い位置に置かれることが多く、結果として2階への足場になり得ると考えられています。
新築のご相談の際には、室外機の設置位置を道路や隣地から見えにくい場所にする、足場になりにくい高さや向きを検討するなど、間取りや外構計画の段階から配慮できる部分もあります。

小窓や勝手口も、意識しておきたい経路のひとつ
キッチンの勝手口や浴室・トイレの小窓は、日常的に開け閉めする機会が多く、玄関に比べて意識が向きにくい場所です。
調査でも、こうした小窓への防犯意識は玄関の半分程度にとどまっていました。
補助錠や面格子の設置、換気時間を工夫するといった日常の心がけに加えて、人の動きを感知して知らせてくれるセンサー付きの照明や屋外カメラなど、近年は暮らしに取り入れやすい防犯機器も増えてきています。
こうした機器はあくまで補助的な役割であり、戸締まりなど基本的な対策と組み合わせて活用することが前提になる点は押さえておきたいところです。

家づくりの段階から取り入れたい防犯性を高める工夫
HIKAGEでは、間取りや設備のご相談をお伺いする中で、インターホンや宅配ボックスなど「暮らしながら防犯性を高められる設備」について、あわせてご提案することが多くあります。
新築のタイミングだからこそ検討しやすい部分でもあるため、ここでご紹介します。
インターホンは「玄関の防犯性」を左右する設備
インターホンは、来訪者を確認するだけでなく、不在時の見守りや荷物の受け取りなど、暮らし全体の安心にかかわる設備です。
HIKAGEがご提案することの多い製品のひとつに、株式会社ナスタの「Nasta Interphone2」があります。
玄関子機と室内親機のセットで構成されており、外出中や手が離せないときの自動応答、外出先からスマートフォンでの応対、24時間の録画・録音機能などを備えているとされています。
共働きのご家庭や、お子さまだけで留守番をする時間があるご家庭からは、こうした機能によって在宅・不在の状況を来訪者に悟られにくくなる点を評価いただくことがあります。
なお、インターホンはあくまで来訪者の確認や記録を助ける設備であり、侵入や盗難そのものを防ぐことを保証するものではないとされています。
ご紹介した機能や仕様は本記事執筆時点のものであり、変更される場合がありますので、最新情報はメーカー公式サイトでのご確認をおすすめします。
また、設置には電気工事が必要となるケースが一般的ですので、導入をご検討の際は弊社や施工業者へお気軽にご相談ください。

宅配ボックスは「不在時の安心」にもつながる設備
在宅時間帯を来訪者に読まれにくくするという意味では、宅配ボックスの設置も有効な選択肢のひとつです。
玄関先に荷物が置かれたままになる時間を減らせるほか、対面での受け取りが必要な場面を減らせるため、日中は仕事で不在にしがちなご家庭からのご要望も増えています。
設置位置や大きさは敷地条件によって変わってきますので、間取りや外構計画とあわせて検討されることをおすすめします。

夏だけでなく、一年を通して見直したい防犯の基本
防犯対策は、夏だけ意識すれば済むものではありません。
季節ごとに生活スタイルが変わるからこそ、一年を通して基本を見直しておくことが、結果的に無理のない備えにつながるとHIKAGEでは考えています。
窓・鍵まわりの基本的な備えを見直す
補助錠の設置や、二重ロックの活用は、費用面でも取り入れやすい対策のひとつです。
新築の場合は、防犯性の高いサッシや鍵の仕様を最初から選んでおくことで、後から対策を追加する手間を減らせる場合があります。

「不在を悟らせない」工夫を習慣にする
照明の自動点灯・消灯、洗濯物を長時間外に干したままにしない、郵便物を溜め込まないといった小さな工夫の積み重ねが、留守宅であることを分かりにくくすることにつながるとされています。
長期の帰省や旅行の際には、あわせて近隣の方へ一声かけておくことも、昔からある有効な備えのひとつです。

設備・習慣・地域、それぞれの視点で備える
防犯対策は、設備だけ、習慣だけで完結するものではなく、いくつかの視点を組み合わせておくことが大切だと考えられます。
| 視点 | 具体的な取り組みの例 |
|---|---|
| 設備面 | インターホン、防犯カメラ、センサーライト、補助錠など |
| 習慣面 | 戸締まりの徹底、洗濯物や郵便物の管理、外出時の声かけ |
| 地域面 | 近隣とのあいさつ・声かけ、町内の防犯活動への参加 |
いずれか一つに頼るのではなく、ご家庭の暮らし方に合わせて無理なく組み合わせていくことが、長く安心して住み続けるための土台になると考えています。
この記事のまとめ
夏は窓を開けて過ごす機会が増える一方で、玄関に比べて窓への防犯意識が下がりやすいことが、今回ご紹介した調査から見えてきました。
防犯対策は、季節や設備のどれか一つで完結するものではなく、日々の習慣と、暮らしに合わせた設備選びを組み合わせていくことが大切です。
① 夏は窓を開けたまま過ごす方が多く、玄関に比べて窓の防犯意識は下がりやすい
② 「2階だから」「昼間だから」という思い込みには注意が必要とされている
③ 室外機や雨どいなど、足場になりやすい場所は設計段階からの配慮も可能
④ インターホンや宅配ボックスは、家づくりのタイミングで検討しやすい防犯設備のひとつ
⑤ 防犯は設備・習慣・地域、それぞれの視点を組み合わせることが大切
家づくりを検討し始めたばかりの段階では、防犯まで考えが及びにくいことも多いかと思います。
まずは「どんな暮らし方をしたいか」を整理するところから、少しずつ判断材料を増やしていただければと思います。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
・パナソニック株式会社 コミュニケーションデザインセンター「夏は6割超が“窓を開けたまま生活”。「2階だから安心」に潜む盲点。長期不在時も「戸締まり頼み」に。猛暑にともなう防犯対策の“盲点と課題”が明らかに【夏の防犯リスクの実態調査】」PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001227.000024101.html
・株式会社ナスタ「インターホン2(戸建て住宅)|電材・エレクトリカル|製品情報」公式サイト
https://www.nasta.co.jp/product/electrical/interphone-home2/
※本記事は執筆時点の情報です。製品仕様や機能、価格などは変更される場合がありますので、最新情報は各メーカーの公式サイトにてご確認ください。
よくある質問<FAQ>
Q1. 夏だけ防犯対策をすればよいのでしょうか?
A. いいえ、夏は窓を開ける機会が増える分、意識していただきたい季節ではありますが、防犯対策は一年を通して見直しておくことが大切です。設備の導入だけでなく、日々の戸締まりや不在時の工夫など、無理のない範囲で続けられる形を見つけていただくのがおすすめです。
Q2. インターホンを交換すれば、防犯は万全になりますか?
A. インターホンは来訪者の確認や記録に役立つ設備ですが、それだけで侵入や盗難を完全に防げるわけではないとされています。窓の補助錠や照明の工夫など、他の対策とあわせて検討していただくと安心です。詳しい機能や仕様は、メーカー公式サイトや個別相談の中でもご案内できますので、まずは「今のインターホンで困っていること」を整理するところから始めていただいて大丈夫です。
Q3. 宅配ボックスは新築のときに必ず設置するべきですか?
A. 必須というわけではありませんが、共働きのご家庭や日中不在が多いご家庭からは、設置してよかったというお声をよくいただきます。敷地の広さや動線によって設置しやすい位置が変わりますので、間取りの打ち合わせの中で一緒に検討していただければと思います。
Q4. 室外機の位置は今からでも見直せますか?
A. 新築であれば、設計の段階で室外機の設置位置を調整できる場合があります。すでにお住まいの場合でも、目隠しフェンスの設置など後からできる工夫もありますので、気になる場合はお気軽にご相談ください。
Q5. 防犯対策にどれくらい費用をかければよいか分かりません。
A. ご家庭によって優先度は異なりますので、「まずは戸締まりや照明の見直しから」「新築を機に設備面もまとめて検討したい」など、段階に分けて考えていただいて問題ありません。予算に応じた優先順位のつけ方については、個別相談の中でも一緒に整理させていただいています。
HIKAGEの施工エリアについて
弊社では、富山市を中心に、射水市・高岡市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村を中心に、家づくりのご相談を承っています。事務所から車で40分圏内を主な商圏としておりますので、施工可能エリアの詳細については、お気軽にお問い合わせください。
ご相談・お問い合わせについて
「防犯についても相談しながら間取りを考えたい」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
インターホンや宅配ボックスなど、暮らしの安心にかかわる設備は、実際に見て触れていただくことでイメージが掴みやすくなります。
HIKAGEの完成見学会では、こうした設備を実際の建物の中でご確認いただけますし、個別相談ではご家庭ごとの状況に合わせて、防犯面も含めた間取りのご相談を承っています。
まずは気になる点を整理するところから、お気軽にお声がけください。