No.86【まとめ買い派のあなたへ】パントリーは絶対に必要?共働き夫婦がラクになる収納のお話です
こんにちは。
富山市の工務店、HIKAGEでコーディネーターをしている松田です。
先日の打ち合わせで、共働きのご夫婦から「パントリーって、憧れはあるけど本当にうちに必要なのか分からなくて」というお話をいただきました。
少し困ったような、でも楽しそうな表情でお話しされていたのが印象に残っています。
実はこの質問、私自身もよく考えることです。
収納は多いほうが安心できる気もするけれど、その分どこかの部屋が狭くなるのも本音では気になりますよね。
そんな迷いを、私はとても自然なことだと思っています。
今日は、共働きで週末にまとめ買いをされる方に向けて、パントリーがあると助かるポイントと、逆に「思っていたのと違った」となりやすい落とし穴、そして広さや場所を決めるときにどう考えればいいのかを、私が普段の打ち合わせでお話ししている内容をもとに、なるべくわかりやすく言葉でまとめてみました。
少しでも肩の力を抜いて読んでいただけたら嬉しいです。

まとめ買いのご夫婦から、パントリーのご相談をよくいただきます
パントリーの相談が増えているのには、共働き夫婦ならではの事情があります。
日々忙しく過ごされているご夫婦のお話を伺っていると、その理由が少しずつ見えてきます。
まずはそのあたりから、一緒に見ていきましょう。
家事をラクにする工夫として、まとめ買いを選ぶ方が増えています
ソニー生命保険が2025年に行った調査によると、共働き夫婦に「家事の負担を軽減するために行っていること」を聞いたところ、最も多く挙がったのが「まとめ買い」だったそうです。
次に多かったのが冷凍食品の利用、そして外食やテイクアウトの利用でした。
買い物に出かける回数を減らして、平日の時間を少しでも自分たちのために使いたい。
そう考える方が多いのだと思います。
これは、私が日々の打ち合わせでお聞きする話とも重なります。
「土日にまとめて買って、平日は冷蔵庫と棚にあるものでやりくりしたい」というご夫婦は本当に多く、共働き世帯の暮らし方として、もうすっかり定着しているように感じています。

まとめ買いをすると、置き場所に困ってしまうことも
ただ、まとめ買いには一つ悩みどころもあります。
買った量に対して、しまう場所が追いつかないことです。
打ち合わせでも、こんなお話をよく伺います。
・米や飲料水のストックが、いつの間にか床に直置きになってしまう
・冷蔵庫がぱんぱんで、何がどれだけ入っているか分からなくなる
・しまう場所がなく、買ってきたものがキッチンカウンターに積まれたままになる

見た目が落ち着かないというだけでなく、「ストックがあるのに気づかず、また同じものを買ってしまった」なんてこともよくあるお悩みです。
忙しい毎日の中で頑張ってまとめ買いをしたのに、しまう場所で悩んでしまうのは、なんだかもったいないですよね。
パントリーは、こうしたまとめ買い特有の困りごとをそっと解消してくれる、心強い味方になってくれます。
パントリーがあると助かること、少し気をつけたいこと
まとめ買いを続けたいご家庭であれば、パントリーは日々の家事のしやすさに直結しやすい設備だと、私は感じています。
買い物から帰ってきて、荷物をさっと置けるだけでも、その日の疲れ方が少し違う気がするんです。
ただ、広く作ればそれでいいわけではなく、配置や広さの決め方を間違えると「せっかく作ったのに、あまり使わない場所」になってしまうこともあるので、そこは丁寧にお話ししておきたいところです。
パントリーがあると、こんなことがラクになります
パントリーがあると、次のようなことが期待できます。
・食品や日用品を一か所にまとめられるので、何がどのくらいあるかひと目で分かる
・キッチンまわりがすっきりして、見せたくないものをさっと隠しておける
・玄関やキッチンとの位置関係によって、荷物運びの負担がぐっと軽くなる
・急な来客のときも、生活感の出やすいものを収めておけて慌てずに済む

HIKAGEでも、「玄関→パントリー→LDK」と一直線につながる動線のプランは、共働き世帯の方から特に好評をいただいています。
買い物袋を持ったまま何度もキッチンを行き来しなくて済み、荷物を下ろす動作が一度で終わる。
それだけのことなのですが、実際に暮らし始めた方から「本当に楽になった」というお声をいただくことが多く、私自身もご提案していて嬉しくなるポイントです。
仕事帰りに重い荷物を持って帰ってきた日ほど、こういう小さな工夫のありがたみを感じるものですよね。

「思っていたのと違った」とならないために
一方で、「思っていたのと違った」というお話を伺うこともあります。
せっかく楽しみにしていただいたパントリーで、そんな気持ちになってほしくないので、正直にお伝えしておきたい、よくあるパターンをまとめました。
・奥行きがありすぎて、奥のものが取り出しにくい:収納量は増えても、実際に手が届いて使うのは手前だけ、ということが少なくありません。
・棚と棚の間が狭く、通路として使いにくい: しゃがんで探す動作が増えてしまい、かえって手間に感じてしまうことがあります。
・キッチンから離れていて、結局あまり使わなくなる:収納力を優先しすぎて、日常の動線から外れた場所に配置してしまったケースです。
・コンセントや照明を計画し忘れてしまう:精米機やウォーターサーバーなど、電源を使う家電を置きたい場合、あとから増設するのは意外と大変です。

パントリーは「あるかないか」よりも、「どこに、どれくらいの広さで、どんな風に使うか」まで一緒に考えることで、実際の使い心地がぐっと変わってきます。
ここは図面の上だけでは分かりにくいところなので、コーディネーターとして、私が特に時間をかけてお話ししたいところです。
パントリーの広さや場所、どう決めればいいのでしょう
パントリーの計画で迷ったときは、収納の量よりも先に、「誰が」「どのくらいの頻度で」「何を」しまいたいのかを整理してみると、必要な広さが見えてきます。
まずは、まとめ買いの量と頻度を思い出してみましょう
打ち合わせでは、ご夫婦にこんな質問を投げかけることがよくあります。
・買い物は週に何回くらいで、1回でどれくらいの量を買うか
・米や水など、重いものをどのくらいストックしておきたいか
・冷凍食品や日用品のストック量はどの程度
・キッチン家電の置き場としても使いたいか

間取り全体との「つながり」も考えてみてください
パントリーは単体で考えるより、玄関やキッチン、勝手口といった他の場所との位置関係とセットで考えることが大切です。
私がご提案することの多い動線には、こんなものがあります。
・玄関からパントリーを通ってLDKへ入る、荷物運びを意識した動線
・キッチンを中心に回遊できる動線と組み合わせたパントリー
・ランドリールームや家事コーナーと隣接させ、家事のゾーンをひとまとめにする考え方

こうした動線の組み方は、パントリーの広さそのもの以上に、毎日の使い心地を左右します。
「パントリーをどこに置くか」だけでなく、「そこまでどう歩くか」まで一緒に考えていただけると、実際に暮らし始めてからの満足度がまったく違ってきますので、ぜひ意識してみてください。
パントリーが向いているご家庭、そうでないご家庭
すべてのご家庭にパントリーが必須、というわけではありません。
暮らし方によっては、他の収納の工夫のほうが合っていることもあります。
まとめ買いやストックを大事にされるご家庭には、独立したパントリーでまとまった収納力を確保する形が向いています。
反対に、こまめに買い物へ行くスタイルの方なら、キッチンの背面収納などコンパクトな収納だけで十分足りることも多いです。
来客が多いご家庭では、生活感を隠せるパントリーとの相性が良い傾向がありますし、収納よりも部屋の広さを優先したい場合は、小さな収納をあちこちに分散して配置するという考え方もあります。

大切なのは、「パントリーがあるかどうか」ではなく、ご家庭の買い物や家事のスタイルに、収納の形が合っているかどうかだと、私はいつも思っています。
どちらが良い悪いということではなく、ご夫婦らしい暮らし方に寄り添った答えを、一緒に見つけていけたらと思います。

この記事のまとめ
まとめ買いを続けたい共働きのご夫婦にとって、パントリーは家事の負担を減らす選択肢として、頼りになりやすい設備です。
ただし、広さや配置を間違えると、かえって使いにくい空間になってしまうこともあるため、暮らし方に合わせてじっくり計画することが欠かせません。
この記事でお伝えしたポイントを整理しておきます。
①共働き家庭が家事負担を減らす工夫として、「まとめ買い」が調査でも最も多く挙げられている
②パントリーは在庫管理やキッチンのすっきり感、家事動線の面でメリットが大きい
③奥行きや通路幅、動線との位置関係を誤ると、使いにくさにつながることがある
④必要な広さは、買い物の頻度やストック量から逆算して考えると判断しやすい
⑤パントリーが向くかどうかは家庭ごとに異なり、他の収納方法と比べて考える価値もある
「うちにパントリーは必要なんだろうか」と迷っているうちは、無理に答えを急がなくて大丈夫です。
まずはご自身の買い物のスタイルや、日々どんなことで困っているかを振り返るところから始めてみてください。
その先に、ご家庭にぴったりの収納の形が、きっと見えてきます。
私も、そのお手伝いができたら嬉しいです。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
ソニー生命保険株式会社「20代・30代共働き夫婦の生活意識調査2025」(2025年1月28日発表)
https://www.sonylife.co.jp/company/news/2024/nr_250128.html
※本記事で紹介した調査結果は、執筆時点(2026年8月15日)で公開されている情報に基づいています。
調査は今後の実施年によって内容が更新される場合がありますので、最新の状況については発表元にてご確認ください。
よくある質問<FAQ>
Q1. パントリーがなくても収納は足りますか?
A. ご家庭の買い物の頻度やストック量によっては、キッチンの背面収納だけでも十分に対応できる場合があります。
とはいえ、まとめ買いの量が多い方ほど、独立したパントリーがあると管理がぐっと楽になる印象があります。
まずはご自身の買い物スタイルを振り返っていただくと、必要かどうかが見えてくると思います。
Q2. パントリーはどのくらいの広さが目安になりますか?
A. これはご家庭によって差が大きく、一概に「何畳あれば安心」とは言い切れないところです。
まとめ買いの量や、ストックしたい家電の有無から逆算していくと、無理のない広さが自然と見えてきます。
実際の間取りを見ながらご一緒に考えると、よりイメージしやすくなりますので、お気軽にお声がけください。
Q3. パントリーは玄関の近くと、キッチンの近く、どちらがいいですか?
A. どちらが正解ということではなく、荷物を運ぶ動線を重視するか、調理中の使いやすさを重視するかで、向いている配置が変わってきます。
「玄関→パントリー→LDK」という一直線の動線は、重い荷物を運ぶ負担を減らしたいご家庭からよく選ばれている間取りです。
Q4. パントリーを作ると、部屋が狭くなりませんか?
A. 収納スペースを確保する分、他の空間とのバランスは考える必要がありますが、必ずしも部屋全体が狭くなるとは限りません。
優先順位を整理しながら間取り全体で調整していくことで、収納と居住スペースの両立を目指せます。
ご事情に合わせて、一緒にひとつずつ整理していきましょう。
HIKAGEの施工エリアについて
HIKAGEでは、富山市を中心に、射水市・高岡市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村を主な施工エリアとして、家づくりのご相談を承っています。
事務所から車で40分圏内が目安となりますので、詳しい対応エリアについては、お気軽にお問い合わせください。
ご相談・お問い合わせについて
パントリーの広さや配置は、実際の間取り全体とあわせて考えると、より具体的なイメージがつかみやすくなります。
まだ買い物のスタイルを整理し始めたばかりという段階でも、間取りの実例を見ながら検討したいという段階でも、どちらからお越しいただいても大丈夫です。
私、松田も含めて、HIKAGEでは実際に建てられた住まいの収納や動線を確認していただける完成見学会や、間取りの考え方をじっくりお話しできる個別相談を行っています。
「まだ何となく考え始めたところで」という方も、気になることがあれば、どうぞお気軽に声をかけてくださいね。
皆さんの暮らしのお話を伺えるのを、楽しみにお待ちしています。