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No.57【間取り作成の盲点】
部屋数やほしい設備だけで決めると後悔?理想の暮らしを叶える間取り術

こんにちは。富山市の工務店、HIKAGEの日影道也です。

「子供部屋は2つ、寝室は1つ、LDKはなるべく広く……」

家づくりを考え始めるとき、多くの方が「部屋の数」や「広さ」からイメージを膨らませます。
住宅会社の担当者からも「全部で何坪くらいをご希望ですか?」という問いかけをされるのが一般的です。

しかし、2026年の家づくりにおいて、こうした「数字」や「項目」をパズルのように埋めていく進め方には、見過ごせないリスクが潜んでいると考えられます。

一生に一度の大きな決断だからこそ、単なる「器」としての家ではなく、そこでの時間が豊かになる場所であってほしい。
そのためには、設計のスタート地点を「要望の羅列」から「暮らしの質」へと変える必要があります。

今回は、後悔しない間取りづくりのために、どのような視点でお話し合いを始めるべきか、住宅の専門家として、そして富山で現場に立つ者の視点から誠実にお伝えいたします。

対面式キッチンからリビング全体が見渡せる、家族の気配を感じる明るい無垢材仕上げのLDK。

この記事でわかること

・要望リストを埋める設計が失敗を招く理由

・住宅会社の「聞き取り力」を測る具体的基準

・「みらいエコ住宅2026事業」を活かす設計

・将来の可変性を持たせた無駄のない空間づくり

・広いだけの家を避け、満足度を高める視点

要望リストを埋めるだけの設計が、30年後の不満と「コストの無旨」を生む構造的理由

多くの住宅会社では、初めに「部屋数はいくつ必要ですか?」「対面キッチンがいいですか?」といったヒアリングが行われます。
ですが、これらはあくまで「手法」であって、家づくりの「目的」ではないと私たちは考えています。

例えば「子供部屋が2つほしい」というご要望をいただくことがあります。
このとき、私たちが大切にしたいのは、
そのお部屋をどのような場所として活用したいかという背景にある想いです。

お子様が自分の時間を大切に過ごせる場所をつくってあげたい、あるいは静かに勉強に集中できる環境を整えてあげたいなど、ご家族ごとに大切にされている「暮らしのシーン」があると考えられます。

もし、お子様がリビングで勉強する習慣があるご家庭なら、個室は寝るだけの最小限の空間にし、その分リビングのスタディコーナーを充実させた方が、理想に近い暮らしが叶うという選択肢も存在します。

「項目」だけで間取りを埋めてしまうと、実際に住んでみたときに「ここはほとんど使っていない」というデッドスペースが生まれやすくなります。
現在年々増している建築コスト上昇を背景に、使われない1坪にかかる建築費や固定資産税は、将来的に重い負担となる可能性があります。

テーブルの上に広げられた住宅設計図に、ペンで赤入れや書き込みをしながら間取りを検討する施主の様子。

プロの設計士は「何が欲しいか」ではなく「どう過ごしたいか」の裏側を読み解く

間取りの成功は、実は設計図を書く前の「ヒアリング」で決まると言っても過言ではありません。
住宅会社から「どのような問いかけをされるか」に注目してみてください。

【比較表】ヒアリングのされ方による設計視点の違い

項目後悔しやすいヒアリング(項目重視)満足度が高まるヒアリング(暮らし重視)
広さの確認「延べ床面積は何坪がいいですか?」「今の家で窮屈さを感じる瞬間はいつですか?」
部屋の数「子供部屋は何部屋つくりますか?」「お子様と将来、どう過ごしたいですか?」
動線の確認「ランドリールームはつくりますか?」「朝起きてから家を出るまでの流れを教えてください」
収納の相談「各部屋にクローゼットをつけますか?」「どこで何を脱ぎ、どこに片付けたいですか?」
将来の計画「将来のことはその時に考えましょう」「20年後、お子様が自立した後はどう使いますか?」

「何坪必要か」と聞かれると、つい今の住まいと比較して「とりあえずこれくらい」と答えてしまいがちです。
しかし、暮らしやすさは坪数という数字ではなく、動線のスムーズさや光の入り方、家族の距離感によって決まるものです。
優れた設計者は、お客様の「言葉」の裏側にある「本当の願い」を汲み取ろうと努力します。

無垢材のテーブルの上で、床材のサンプルや色見本を囲んで家づくりの打ち合わせをする男女。

2026年の賢い選択は「コンパクト・ラグジュアリー」。無駄を削ぎ落として性能を高める設計思想

「大は小を兼ねる」という言葉は、現代の家づくりにおいては必ずしも正解とは言えません。
必要以上に広い家は、建築費だけでなく、冷暖房の効率低下、将来のメンテナンス費用の増加を招きます。

2026年現在は、省エネ性能が極めて重視される時代です。
最新の補助金制度である「みらいエコ住宅2026事業」を確実に受け、光熱費を抑えた快適な暮らしを実現するには、無駄なスペースを省いた「中身の濃い設計」が求められます。

建物における無駄を省くためのチェックポイント

・その廊下は、本当に必要ですか?

・ 各部屋のクローゼットより、家族で共有できるファミリークローゼットの方が効率的ではありませんか?

・「たまに使う客間」のために、一階の貴重なスペースを割く必要はありますか?

富山の気候と敷地特性を活かすための視点

・駐車場の位置によって、LDKへの日射(日当たり)が妨げられていませんか?

・富山の積雪を考慮し、除雪の負担を最小限にする配置計画になっていますか?

・隣家からの視線を遮りつつ、四季の風景を取り込む窓の配置になっていますか?

HIKAGEでは、ライフステージに合わせて育つ「可変型プラン」をご提案しています。
例えば、お子様が小さいうちは大きな一つの空間として使い、成長に合わせて仕切りを設ける。
このように「時間軸」で間取りを考えることで、無駄な部屋をつくらずに、常に最適な広さで暮らすことが可能になります。

無垢材の床と白い壁が調和した、開放的な吹き抜け階段のある北欧スタイルのLDK。

将来の理想をカタチにする「暮らしのシミュレーション」

満足度の高い間取りを叶えるために、設計前にご夫婦で話し合っておいていただきたいことがあります。
それは「10年後、20年後、さらにはその先の自分たちはどう過ごしていたいか」
という未来の情景です。

「今は共働きで忙しいけれど、将来は趣味の時間をゆっくり楽しみたい」

「子供が独立した後は、一階だけで生活を完結させたい」

こうした将来の理想を事前に考えておくことで、今必要なスペースと、将来を見据えた柔軟な配置をバランスよく計画できます。
HIKAGEでは、お客様のライフスタイルをじっくりとお伺いし、「それならこういう動線はいかがでしょうか」と、プロの視点でアイデアをご提案し、一緒にカタチにしていきます。

白い外壁の住宅と、ウッドデッキで植物に水をやりながらくつろぐ20代から30代のご夫婦。

後悔しない間取りづくりのための具体的な進め方

理想の間取りに辿り着くためには、正しい順序で思考を整理することが重要です。

ステップ1:今の暮らしの「不満」と「好き」を整理する

「朝の準備で洗面所が混み合い、ストレスを感じる」「天気のいい日に窓際で読書をする時間が一番のリラックス」。
こうした具体的な感情を整理することから始めます。

ステップ2:建物内での24時間の動きをシミュレーションする

朝起きてから夜寝るまで、家の中をどう動くかをイメージします。
「帰宅してすぐに手を洗いたい」「洗濯物を干す場所から収納までは最短距離がいい」といった、自分たちのリズムが見えてきます。

ステップ3:土地の特性と優先順位を合わせる

すべての要望を詰め込むと予算も広さもオーバーしてしまいます。
土地の広さや日当たりを最大限に活かしつつ、優先度の高い項目に予算を集中させる工夫を設計士と一緒に考えていきます。

キッチンからパントリーやランドリールームが見渡せる、家事動線に配慮した開放的なLDKの間取り。

結論:間取りは「数字」ではなく「対話」から生まれる

注文住宅で最も大切なことは、部屋の数や坪数という数字に縛られないことではないでしょうか。

「どんな朝を迎えたいですか?」

「週末はご家族でどう過ごしたいですか?」

「住み始めてから、どんな笑顔が増えることを望んでいますか?」

こうした本質的な対話を積み重ねることで、本当に必要な広さや、あるべき設備の姿が自然と見えてきます。
ヒアリングのされ方一つで、完成する家の表情は全く異なるものになります。
もし、今の間取り計画で「どこか納得がいかない」と感じられているなら、一度立ち止まって、ご自身の「暮らし」を主役に据えて考えてみてください。

HIKAGEでは、初回のご相談から、ご家族の価値観や大切にしたい暮らしを丁寧に伺うことを何よりも大切にしています。
まだ理想がはっきりしていなくても大丈夫です。
会話を重ねる中で、ご自身でも気づかなかった「本当にほしい暮らし」が整理されていく、その過程を共に歩んでまいります。

木目のテーブルでタブレットやノートを広げ、タイルや建材サンプルを確認しながら家づくりの相談をする様子。

【結論】「部屋の数」ではなく「過ごし方」を優先することが、2026年の家づくりで失敗しないための正解

間取りづくりで最も避けるべきは、表面的な「部屋の数」や「広さの数値」だけで設計を進めてしまうことです。
2026年度は、建築費の高騰や「みらいエコ住宅2026事業」の施行により、無駄を削ぎ落としながらも暮らしの質を高める「本質的な設計」が求められます。

・部屋数や坪数という数字よりも、そこでの「過ごし方」を第一優先にする

・ヒアリングでは「何を置くか」よりも「どう暮らしたいか」を深く伝える

・将来の変化に対応できる「可変性」を持たせ、無駄な面積とコストを削減する

このように、現在と未来の両方を見つめた丁寧な対話こそが、住み始めてから「この間取りにして本当によかった」と確信できる家づくりへの道筋となります。
まずは、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

夜の柔らかな間接照明に包まれた、リビング階段とスタディースペースがある落ち着いた雰囲気のLDK。

HIKAGEの施工エリアについて

住まいは完成してからが本当のスタートです。だからこそHIKAGEでは、万が一の際にも迅速に対応できる距離感を重要視しています。

具体的には、富山市を中心に、射水市・高岡市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村など、拠点から車で40分圏内を主な施工エリアと定めております。

すぐにお伺いできる範囲に限定することで、日々の暮らしの中で生じる細かなご要望やメンテナンスにも責任を持って対応いたします。
地域に根ざしたパートナーとして、皆様の住まいの成長を共に見守り続けてまいります。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>

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