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No.67【知って得する!】
団信の基礎知識、がん保障は必要?コストと価値をわかりやすくご紹介

はじめまして、富山市を中心に注文住宅を手がけているHIKAGEです。
家づくりのご相談をいただく中で、お金や保険についての不安を抱えているご夫婦がとても多いと感じています。

住まいを建てることは、多くの方にとって人生で一番大きな買い物です。
だからこそ、わからないまま進めてしまうことが、一番の不安のタネになってしまうのだと思います。

今回のテーマは「団体信用生命保険(団信)」です。
住宅ローンを検討されているご夫婦からは、よくこのようなご質問をいただきます。

「家を建てたら生命保険の見直しができるって聞いたけれど、本当?」
「団信って何?がん保障付きって必要なの?」

団信は住宅購入にともなう重要な保障のひとつですが、種類が多くて何を選べばいいかわからない、という方がほとんどです。
今回は、団信の基本から各種類の特徴、コストの考え方までを分かりやすくお伝えします。

さらに、賃賃では持てない「持ち家だからこそ得られる安心感」についても、私たちの視点から丁寧にお話しさせていただきます。
住宅ローンを検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

木目デスクの上に住宅ローン書類・電卓・ペンが並ぶ俯瞰写真

団信の基本的な仕組み

住宅ローンを借りる際に、多くの場合で加入が求められる保険が「団体信用生命保険」、通称「団信」です。
住宅ローンを返済している最中に、契約者(借りた人)が死亡や高度障害状態になった場合に、保険会社がローン残高を一括で支払ってくれる保険です。
遺されたご家族が、その後の住宅ローンの返済を続けなくてよくなるため、「家が遺族に残る」仕組みです。

一般的な生命保険と異なる点は、保険金が「ご家族の手元に現金で入る」のではなく、「残っている住宅ローンの残高にそのまま充当される」ところです。
つまり、万が一のとき、ローンがゼロになり、家がそのまま家族に残ります。

住宅ローン契約書と印鑑・ペンが並んだ机の上

民間ローンとフラット35の違い

銀行などの民間住宅ローンでは、団信への加入が融資の条件となっているケースがほとんどです。
一方、住宅金融支援機構の「フラット35(買取型)」は団信が任意加入となっています。

団信に加入しない場合、借入金利が一定程度引き下げられる仕組みになっていますが、その代わりに万が一の際にはご家族にローンが残ることになります。
どちらの場合も、保障内容と家族へのリスクをしっかり確認しておくことが大切です。

団信の主な種類と保障内容

団信にはいくつかの種類があり、保障の範囲によって保険料(上乗せ金利)が変わります。大きく分けると以下の3種類です。
なお、保障内容や上乗せ金利は金融機関によって大きく異なります。

① 一般団信(スタンダード型)

最もシンプルな団信です。死亡・高度障害の保障のみが付いており、ほとんどの銀行で住宅ローンへの加入と同時に無料(または基本金利に含まれる形)で提供されています。

■保障内容

  • 死亡時にローン残高が消滅
  • 高度障害状態時にローン残高が消滅

※金利上乗せの目安:0〜0.1%程度(多くは無料)

② がん・3大疾病保障付き団信

一般団信の保障に加えて、がんや「急性心筋梗塞・脳卒中」などの疾病になったときにも、一定条件を満たした場合にローン残高が消滅します。

■保障内容(例)

  • 死亡・高度障害(一般団信と同じ)
  • がんと診断確定されたとき(ただし、多くの場合、契約後90日以内は保障対象外)
  • 急性心筋梗塞・脳卒中などで所定の状態が一定期間(多くの場合60日以上)継続したとき

※金利上乗せの目安:年率0.1〜0.2%程度が多い(金融機関によって異なります)

医療保険関連の書類とクリップボード・ペンのクローズアップ

⚠️ 同じ「3大疾病付き団信」でも、保障が適用される条件(がんの種類・状態の継続期間など)は金融機関ごとに細かく異なります。加入前に必ず約款をご確認ください。

③ 8大疾病・全疾病保障付き団信

3大疾病に加え「糖尿病・高血圧・肝硬変・慢性膵炎・慢性腎不全」などを加えた、より広い疾病に対応するタイプです。
「全疾病」タイプはほぼあらゆる病気が対象になるものもあります。

■保障内容(例)

  • がん・3大疾病の保障を含む
  • 生活習慣病など幅広い疾病でローン消滅
  • 就業不能状態の継続で対応するものも

※金利上乗せの目安:年率0.2〜0.3%程度が多い(金融機関によって異なります)

また、健康状態の告知基準を緩和した「ワイド団信」と呼ばれるタイプは、年率0.3%程度の上乗せとなるケースもあります。

⚠️ 保障内容・金利上乗せは金融機関によって大きく異なります
※本記事に記載の金利上乗せ幅はあくまで参考の目安です。実際の条件は加入する金融機関・商品によって異なりますので、必ず各金融機関の最新情報をご確認ください。

3. がん保障付き団信の本当のコストと価値

「金利が上がるなら、加入しなくていいんじゃないか」と思う方もいらっしゃいます。
数字で見るとその”コスト”がどれくらいのものか、一緒に整理してみましょう。

月々の負担はどのくらい増える?

住宅ローンの金利が上乗せされた場合、月々の返済額はどのくらい変わるのでしょうか。

■借入3,500万円・35年・元利均等返済の場合の目安(概算)

団信の種類金利上乗せ目安月々の増加額の目安
一般団信のみなし増加なし
がん・3大疾病付き+年率0.1〜0.2%程度約1,600〜3,500円程度
8大疾病・全疾病付き+年率0.2〜0.3%程度約3,500〜5,200円程度

※元利均等返済・ボーナス払いなしの場合の概算です。ベース金利・借入条件・金融機関によって実際の増加額は異なります。
※本記事は2025年時点の情報をもとに作成しています。金利・保障内容は変更される場合があります。最新情報は各金融機関にご確認ください。

月々約1,600〜5,200円程度の負担増が目安となります。
年間に換算すると約2万円〜6万円程度の差になることがあります。
一見すると「高い」と感じるかもしれませんが、保障の中身と比べると、どう受け取るかは人によって変わります。

家計簿・通帳・電卓・ペンが並んだ家計管理シーン

別途、がん保険で備えようとすると…

仮に団信ではなく「がん保険」として別途準備しようとした場合、保障内容や保険会社によって月々1,000〜5,000円程度かかる場合もあります(保障額・年齢・プランによって幅があります)。
しかも、それで「住宅ローン残高をゼロにする」という確実な効果は得られません。

団信のがん保障は「ローンを消す保険」という唯一性

通常のがん保険は「一時金や治療費の補填」が目的です。
一方、がん保障付き団信は「住宅ローン残高をゼロにする」という効果があります。

がんになったとき、住まいの心配をしなくていい──それはお金以上の安心感を家族にもたらします。

木目デスクの上に家の鍵と保障書類が並ぶ俯瞰写真

国立がん研究センターのデータ(2023年データ)によると、生涯でがんに罹患する確率は男性61.1%(2人に1人)、女性50.1%(2人に1人)とされています。
住宅ローンの返済期間は30〜35年にわたります。その長い期間全体を通じて考えると、がんのリスクは決して他人事とは言えません。

「うちは健康だから大丈夫」という根拠はなかなか持てないものです。
だからこそ、コストと保障のバランスを冷静に見て判断することが大切です。

4. 持ち家だからこそ持てる安心感

「賃貸のほうが身軽でいい」という声もよく聞きます。
でも、万が一のことが起きたとき、賃貸と持ち家では家族が置かれる状況が大きく違います。

持ち家(住宅ローン+団信あり)の場合

  • ローン残高が団信で消滅する
  • その後の住居費がゼロになる
  • 家族がそのまま住み続けられる
  • 遺族の生活の基盤が守られる
  • 家賃値上げや退去の心配がない

賃貸の場合

  • 契約者が亡くなっても家賃は発生し続ける
  • 遺族が別途住居を確保する必要も出てくる
  • 引っ越しコストや手続きの負担がかかる
  • 大家の都合で退去を求められるリスクがある
新築住宅の玄関ドアに鍵を差し込む手元のクローズアップ

団信は、ある意味で「住む場所を守る保険」です。
万が一のとき、ご家族が「この家から出ていかなくていい」という事実は、精神的な支えとして計り知れない価値があります。

団信は「家族への贈り物」という視点

住宅ローンを組む本人が亡くなった場合、残されたご家族が「家賃」の心配をしなくていい──これは、賃貸ではどれだけ家賃を払い続けても得られないことです。

持ち家を建てるということは、万が一のときに「住む場所」をご家族へ確実に遺すことでもあります。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、「もしパパ(ママ)がいなくなっても、この家で暮らしていける」という安心感は、家族の心に大きな土台をつくります。

親の手と子どもの手が繋がる温かいシーン

5. 団信を選ぶときに考えておきたいこと

団信の種類を選ぶ際には、コストだけで判断するのではなく、ご家族の状況や価値観も含めて考えることをおすすめします。

① 家族構成と健康状態を確認する

小さなお子さんがいる世帯や、家族の生活が一方の収入に大きく依存している場合は、より手厚い保障が安心に感じられることがあります。
また、団信は健康状態の告知が必要なため、加入できる条件があるかも事前に確認しておきましょう。
健康上の理由で一般団信への加入が難しい場合でも、ワイド団信や一部のローン商品であれば加入できる場合があります。

ダイニングテーブルで書類を確認する夫婦の後ろ姿

② 既存の生命保険と重複しないか整理する

すでにがん保険や就業不能保険に加入している場合は、団信との保障内容が重複する可能性があります。
ファイナンシャルプランナーや住宅会社のスタッフと一緒に、トータルの保障設計を確認するのがおすすめです。

③ 金利上乗せ分を「保険料」として考える

毎月の支払いが増えることは確かですが、その分「民間のがん保険に別途加入する必要が減る」という見方もできます。
トータルで家族の保障をどう設計するか、という視点で検討してみてください。
なお、どちらが合理的かはご家族の状況によって異なりますので、個別に検討されることをおすすめします。

複数の保険証券・パンフレット・電卓が並んだ比較検討シーン

④ ローンの借入先と団信の選択肢を比較する

金融機関によって、用意されている団信の種類や金利の上乗せ幅は異なります。
金利だけで銀行を選ぶのではなく、団信の保障内容も含めてトータルで比較することが大切です。
なお、団信の種類は原則として契約後に変更できないため、加入前によく確認しておきましょう。

この記事のまとめ

団信は、住宅ローンに付帯する保険でありながら、「家族の住む場所を守る」という非常に重要な役割を担っています。

一般団信は多くの場合で基本コストに含まれており、そこにがんなどの保障を上乗せするかどうかは、ご家族のライフプランや既存の保障内容、毎月の資金計画を見ながら判断するのがベストです。
保障内容や金利の上乗せ幅は金融機関によってさまざまですので、複数を比較したうえで納得して選ぶことが大切です。

そして、賃貸では得られない「万が一のとき、家族の家は守られる」という安心感こそ、持ち家の大きな魅力のひとつです。
家づくりを検討されているなら、ぜひこの視点も一緒に考えてみてください。

夕暮れ時に窓から温かい灯りが漏れる一戸建て住宅の外観

※本記事は2026年6月時点の情報をもとに作成しています。団信の保障内容、金利の上乗せ幅、制度の詳細は金融機関・時期によって変更される場合があります。実際の加入にあたっては、各金融機関の最新情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。

引用元・参照元

本記事の作成にあたり、以下の公的機関・公式サイトの情報を参照しています。

・国立がん研究センター:最新がん統計(累積がん罹患リスク 2023年データ)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

・三井住友銀行:団体信用生命保険とは?種類ごとの保障内容や選ぶ際のポイントを紹介
https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/column/group-life-insurance/

・住信SBIネット銀行(NEOBANK) ページ名: 団体信用生命保険(スゴ団信)
https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/home-loan/neobank/danshin/

・中央労働金庫 ページ名:団信(団体信用生命保険)とは?主な種類と保障内容を解説
https://chuo.rokin.com/banking/loan/housing/column/insurance/

・第一ネオ生命保険 ページ名:がん保険の月々の費用相場は?
URL: https://neofirst.co.jp/information/kojin/column/FP043.html

・SBIエグゼモーゲージ:フラット35は団信なしだと金利はどれくらい変わる?
https://www.sbi-efinance.co.jp/contents/what_is_the_interest_rate_for_flat35_without_group_credit_life_insurance/

よくある質問(FAQ)

Q1. 団信は必ず加入しなければならないのですか?

A.銀行などの民間住宅ローンでは、団信への加入を融資の条件としているケースがほとんどです。一方、住宅金融支援機構の「フラット35(買取型)」は団信が任意加入となっています。ただし、団信なしの場合は万が一の際にご家族にローンが残ることになりますので、加入しない場合はリスクをしっかり理解したうえで判断されることをおすすめします。

Q2. がん保障付き団信に加入すると、月々の支払いはどのくらい増えますか?

A.金融機関・借入条件によって異なりますが、借入3,500万円・35年返済を例にすると、がん・3大疾病保障付きで月々約1,600〜3,500円程度、8大疾病・全疾病保障付きで月々約3,500〜5,200円程度の増加が目安となります。ただしこれはあくまで概算であり、適用金利や借入条件によって変わります。詳細は各金融機関にご確認ください。

Q3. がん保障付き団信に加入していれば、別にがん保険は不要ですか?

A.一概には言えません。団信のがん保障は「住宅ローン残高をゼロにする」ことが目的であり、治療費や生活費を補填するものではありません。すでに民間のがん保険に加入している場合は保障が重複することもあります。トータルの保障設計については、ファイナンシャルプランナーや住宅会社のスタッフにご相談されることをおすすめします。

Q4. 健康上の理由から団信に加入できない場合はどうすればよいですか?

A.持病などの健康状態によって一般団信への加入が難しい場合でも、審査基準を緩和した「ワイド団信」であれば加入できる場合があります。また、フラット35(買取型)は団信が任意加入のため、健康上の理由でローン自体は組めるケースもあります。詳細は各金融機関へお問い合わせください。

Q5. 団信の種類は、住宅ローン契約後に変更できますか?

A.原則として、団信の種類は住宅ローン契約後に変更することができません。そのため、加入前に保障内容・金利上乗せ幅・適用条件を十分に確認し、納得したうえで選ぶことが大切です。迷われている場合は、契約前に専門家やHIKAGEへご相談ください。

HIKAGEの施工エリアについて

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団信や住宅ローンについても、家づくりの計画段階から一緒に整理することができます。
「保険のことは金融機関に聞くもの」と思われがちですが、資金計画全体の視点からサポートできるのも、HIKAGEの家づくりの特徴のひとつです。

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