No.85【9割が家計に不安!】
物価高・金利上昇が続く今、おすすめの資金計画の立て方とは?
こんにちは。富山市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、HIKAGE代表の日影道也です。
普段からお客様の資金計画のご相談に数多く携わる立場として、今回は最新の家計調査の結果をもとに、家づくりを考えるうえで資金計画がなぜ大切なのかをお伝えしたいと思います。
「これから家を建てたいけれど、物価高や金利上昇のなかで本当に大丈夫だろうか」。そんな不安を感じている方も、決して少なくないはずです。
実際に、住宅ローンを返済している世帯の多くが、家計に不安を感じているという調査結果も出ています。
今回は、最新の調査データをもとに家計の実情を確認しながら、注文住宅を検討する前になぜ資金計画が欠かせないのか、そしてどのタイミングで何を準備すればよいのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。
読み終える頃には、漠然とした不安が、少し具体的な行動に変わっているはずです。

最新の家計調査からわかる「9割近くが家計不安」の実態
まず結論からお伝えすると、住宅ローンを返済中の世帯の9割近くが、物価高や金利上昇によって家計に不安を感じているという調査結果が公表されています。
これは、これから家づくりを検討されるご家族にとっても、決して他人事とは言えない内容です。
何が家計の負担になっているのか
GMO TECH株式会社が2026年6月に実施した調査によると、マンション・戸建てに居住し、住宅ローンを返済中の方に「物価高や金利上昇によって家計に不安を感じるか」を尋ねたところ、「非常に感じる」「やや感じる」を合わせて9割近く(86.8%)にのぼったとされています。
負担が重くなったと感じる支出としては、食費が最も多く、光熱費、そして住宅ローンの返済が続いて挙げられています。
つまり、日々の生活費だけでなく、住まいにかかる固定費そのものが、家計の重荷になりやすい状況がうかがえます。

これから家づくりを始める方にとっては、「まだ自分たちには関係のない話」と感じるかもしれません。
しかし、住宅ローンは一度組めば数十年にわたって付き合っていくものです。
すでに返済を続けている方々の実感は、これから借入を検討される方にとっても、無理のない資金計画を考える上での参考になるはずです。
金利上昇の影響は、思っている以上に身近な問題
同調査では、金利の上昇について「これから毎月の返済額が増えないか不安」「すでに毎月の返済額が上がった」と回答した方が一定数存在することも示されています。
特に変動金利で返済している層では、すでに返済額が上がったと回答した割合が、固定金利層を大きく上回る結果となっています。
金利の動きは、契約時の金利タイプによって影響の受け方が異なるため、注文住宅を検討する段階から、返済方法についても慎重に考えておくことをおすすめします。

さらに、「住宅ローンや固定資産税など、持ち家にかかる総支出が他の生活費をどの程度圧迫しているか」という質問には、約7割が「圧迫している」と回答したとされています。
すでに住まいを持っている方々でさえ、これだけ家計への影響を感じているという事実は、これから家づくりを始める方にとっても、資金計画の重要性を裏づける材料になるのではないでしょうか。
※本記事は執筆時点の情報です。制度や金利、補助内容などは変更される場合がありますので、実際のご判断の際は最新の情報をあわせてご確認ください。
注文住宅こそ「資金計画」が欠かせない理由
結論として、注文住宅は自由度が高い分、資金計画を後回しにしてしまうと、想定外の負担につながりやすい傾向があります。
だからこそ、間取りやデザインを考える前の段階で、まず総予算の全体像を把握しておくことが大切です。
建物本体以外にかかる費用を見落としやすい
注文住宅では、建物本体の金額に目が行きがちですが、実際には付帯工事費、外構費、登記や火災保険などの諸費用、さらには家具や家電の購入費用まで、さまざまな費用が発生します。
私たちが日々の相談の中でよくお聞きするのは、「建物の見積りだけを見て安心していたら、外構や諸費用で予算が想定より膨らんでしまった」というお声です。
こうした行き違いは、事前に総額のイメージを共有できていれば防ぎやすいものです。

よくある資金計画の失敗パターン
住宅会社を選ぶ前、あるいは選んだ直後の段階で、資金計画が曖昧なまま話を進めてしまうケースは少なくありません。
よくある失敗例を整理すると、次のような傾向が見られます。
- 「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」を混同してしまう
- 建物本体価格だけで予算を組み、付帯工事や諸費用を後から知る
- 完成後の光熱費や維持費、税金までを見込んでいない
- 教育費や将来のライフイベントとの兼ね合いを考えないまま契約に進む
こうした失敗は、決して珍しいことではなく、多くのご家族が同じような迷いを抱えながら家づくりを進めています。
たとえば、「外構工事や地盤改良の費用まで想定していなかった」というお声は、私たちが個別相談の中でも比較的よくお聞きする内容です。
土地の状況によって必要な工事が変わることも多いため、契約を急ぐ前に、こうした費用まで含めた全体像を確認しておくことが安心につながります。

だからこそ、早い段階で資金の全体像を整理しておくことが、安心して家づくりを楽しむための土台になります。
なお、ローンの審査結果や借入可能額は、金融機関の判断や個別の条件によって異なりますので、具体的な数字については金融機関へのご確認をおすすめします。
HIKAGEが大切にしている資金計画の進め方
HIKAGEでは、家づくりのごく初期段階で資金計画を行うことを大切にしています。
これは、ご家族が安心した状態で、家づくりそのものを楽しんでいただきたいという想いからです。
プランや仕様を決める前にお金の不安を減らしておくことで、その後の打ち合わせにも前向きに向き合っていただけると考えています。
「いつ」「何を」確認するのか
家づくりの資金計画は、一度にすべてを決めるものではなく、段階を踏んで整理していくものです。
HIKAGEでは、個別相談の早い段階から将来の暮らしやライフイベントも見据えながら、無理のない予算の目安を一緒に考えていきます。
実際の打ち合わせはより細かなステップに分かれますが、主な流れを簡略化して表で整理します。

| タイミング | 主に確認する内容 |
|---|---|
| 個別相談・初期段階 | 大まかな総予算の考え方、月々の支払いイメージ |
| ヒアリング・土地探し | 土地代を含めた総額のバランス |
| ファーストプラン提案時 | 概算見積りと予算の照らし合わせ |
| 設計契約〜詳細打ち合わせ | 標準仕様とオプションによる金額の変化 |
| 最終プラン提出時 | 詳細見積りによる総額の最終確認 |
このように、段階ごとに確認するポイントを分けることで、「気づいたら予算オーバーしていた」という事態を避けやすくなります。

総予算に含めておきたい項目
資金計画を立てる際には、建物本体だけでなく、次のような項目まで含めて考えることが大切です。
- 建物本体工事費
- 付帯工事費(給排水・外構・地盤改良など)
- 諸費用(登記費用・火災保険・住宅ローン手数料など)
- 家具・家電・カーテンなどの購入費用
- 完成後の維持費・光熱費・税金
- 予備費(想定外の出費への備え)

特に見落とされやすいのが、完成後の維持費と予備費です。
住まいは完成して終わりではなく、定期点検やメンテナンス、固定資産税など、住み始めてからも続くコストがあります。
また、工事中に地盤や近隣状況によって追加対応が必要になる場合もあるため、あらかじめ余裕を持たせた予備費を組んでおくことで、想定外の出費にも落ち着いて対応しやすくなります。
こうした項目を早い段階で共有しておくことで、見積りを見たときに「何にどれくらいかかっているのか」が分かりやすくなり、判断に迷いにくくなります。
なお、実際の資金計画は、ご家族の収入や将来設計によって最適な形が異なりますので、個別の状況に合わせて確認していくことが前提となります。
金利上昇・物価高でも、家づくりをあきらめる前に
結論からお伝えすると、金利上昇や物価高騰を理由に家づくりをためらっている方でも、まずは相談だけでも早めに動いておくことに、大きな意味があります。
「今は難しいかもしれない」と感じている方へ
先ほどの調査結果からもわかるように、すでに住まいを持っている方の多くが、金利や物価の変化に不安を感じながら暮らしています。
これから家を建てようとする方が、同じような不安を感じるのは、むしろ自然なことだと私たちは考えています。
大切なのは、その不安を漠然としたまま抱え続けるのではなく、早い段階で具体的な数字に落とし込んでいくことです。
数字として見える化することで、「思っていたより現実的だった」と感じられる方も多くいらっしゃいます。

私たちが日々の相談を通じて感じるのは、不安が大きいほど、行動が後回しになりやすいということです。
しかし、実際に相談の場で家計や希望を整理してみると、「今すぐでなくても、こういう進め方ならできそうだ」という道筋が見えてくることも少なくありません。
焦って結論を出す必要はなく、まずは現状を知ることから始めていただければと思います。
「1%でも気になる」なら、相談だけでも大丈夫です
HIKAGEでは、家づくりをすぐに決断できる段階でなくても、気軽にご相談いただける場を大切にしています。
「まだ検討し始めたばかりで恥ずかしい」「金利が上がっているので今は無理かもしれない」と感じている方も、まずは現状の家計や希望を整理するところから、一緒に考えることができます。焦って決める必要はありません。
ただ、いつか家づくりをしたいという気持ちが少しでもあるのなら、早めに資金の全体像を知っておくことが、将来の選択肢を広げることにつながります。

この記事のまとめ
物価高や金利上昇が続く今だからこそ、注文住宅を検討する前の資金計画は、これまで以上に大切な意味を持つようになっています。
今回ご紹介した調査結果は、すでに住まいを持つ世帯を対象にしたものですが、その実感は、これから家づくりを考える方にとっても、無関係な話ではありません。
① 住宅ローン返済中の世帯の多くが、物価高・金利上昇による家計不安を感じている
② 注文住宅では建物本体以外の費用も含めた総予算の把握が欠かせない
③ 資金計画は一度にではなく、段階を踏んで確認していくことが安心につながる
④ 総予算には維持費や税金、予備費まで含めて考えることが大切
⑤ 金利や物価の動向に不安があっても、早めの相談が選択肢を広げる第一歩になる
家づくりは、間取りや仕様を決める前の「お金の整理」から始まっています。
不安を一人で抱え込まず、まずは現状を整理するところから、少しずつ進めていただければと思います。
今できることを一つずつ整理していくことが、後悔のない選択につながっていきます。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
・GMO TECH株式会社「住宅ローン返済中の持ち家世帯の86.8%が家計に不安 物価高・金利上昇で住まいへの意識に変化」(プレスリリース/PR TIMES掲載、2026年7月10日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005438.000000136.html
・(参考)GMO不動産査定「物価高・金利上昇下における家計意識と住まいの見直し」調査結果掲載記事
https://e-estate.jp/media/estate-sale/blog/16964/
よくある質問<FAQ>
Q1. 資金計画は、家づくりのどのタイミングで始めればよいですか?
A. 「まだプランが固まっていないから」と感じる段階でも大丈夫です。むしろ、間取りや仕様を決める前の早い段階でおおまかな予算感を整理しておくと、その後の打ち合わせがスムーズに進みやすくなります。まずは現状の家計を確認するところから、無理のない範囲で始めていただければと思います。
Q2. 金利が上がっている今、家づくりを進めても大丈夫でしょうか?
A. 金利の動向は今後の見通しを含めて個別条件によって受け止め方が異なりますので、一概にはお答えできませんが、ご不安な気持ちはとても自然なことです。返済額のシミュレーションや資金計画を具体的に確認することで、ご自身の状況に合った判断がしやすくなる場合が多くあります。まずは一度、状況を整理するところから始めてみてください。
Q3. 建物本体以外に、どのくらいの費用を見ておけばよいですか?
A. 付帯工事費や諸費用、家具・家電の購入費用など、ご家族の希望や土地の条件によって金額は大きく変わりますので、一律の目安をお伝えするのは難しい部分があります。個別相談の中で、具体的な項目ごとに整理しながらお伝えしていますので、ご安心いただければと思います。
Q4. 資金計画の相談は、まだ何も決まっていない段階でもお願いできますか?
A. もちろん大丈夫です。むしろ、何も決まっていない段階のご相談を多くいただいています。「いつか家を建てたい」という漠然とした気持ちだけでも構いませんので、気軽にお声がけください。
Q5. 相談したら、そのまま契約を勧められませんか?
A. そのようなことはございません。資金計画のご相談は、あくまで判断材料を整理していただくためのものです。ご検討中の段階はもちろん、情報収集だけを目的としたご相談も歓迎しておりますので、安心してお越しください。
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「まだ具体的なプランは決まっていないけれど、資金面の不安を整理したい」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。HIKAGEでは、個別相談や資金セミナーを通じて、ご家族に合わせた無理のない資金計画を一緒に考えています。情報収集の段階からでも大丈夫ですので、少しでも気になる点があれば、ぜひお声がけください。