【Vol.2】土地優先?建物優先?家づくり初心者が迷わないための進め方とは…
こんにちは、HIKAGEの日影まさみです。
家づくりを始めた多くの方が最初に悩むのが、
「土地が先か?建物が先か?」 という順番です。
土地情報や住宅展示場には魅力的な情報が並んでいるため、どちらを優先すべきか迷うのはごく自然なことです。
今日はそんな家づくり初心者の方に向けて、
「土地優先か建物優先か?」の考え方と、後悔しないための進め方を、これまでにサポートしてきたお客様の声を交えてお伝えします。
1. 土地を先に決めるメリットと注意
まずは「土地優先」の場合です。
「学区や通勤の便利さを重視したいから、土地から探したい」という方は多いです。
■メリット
- 希望のエリアで早めに候補地を押さえられる
- 学区や生活環境を重視した選択ができる
- 土地情報は不動産サイトや仲介業者で探しやすい
■注意点
ただし、土地だけを先に決めると、あとで 「思った家が建てられない」 というケースもあります。
具体的には…
- 法規制によって建物の高さ・広さ・配置などが制限される(建ぺい率・容積率・斜線制限・防火規制など)
- 細長い旗竿地や変形地では、希望する間取りが実現しにくい
- 土地に予算をかけすぎて、建物に十分な費用が回らない
実際に「人気エリアで土地を購入したけれど、法規制により想定していた大きさの家が建てられなかった」というご相談をいただいたこともあります。

建ぺい率:土地に対して建物をどのくらいの大きさまで建てられるかの決まり。
容積率:2階建てや3階建てを含めた建物全体の大きさの決まり。
斜線制限:隣の家の日当たりを守るため、建物の高さを制限するルール。
防火規制:火事が広がらないよう、燃えにくい材料で建てる地域があるルール。
旗竿地(はたざおち):道路から細い通路でつながった奥の土地。安いが建物の配置が制限される。
変形地:四角ではない、三角や台形などの形をした土地。
2. 建物を先に考えるメリットと注意点
次に「建物優先」の場合です。
「自分たちがどんな暮らしをしたいか」を明確にすることから始める進め方です。
■メリット
- 必要な延床面積や部屋数が分かるため、必要な土地の広さや条件を判断しやすい
- 建物イメージを先に持っていることで、土地選びの基準が明確になる
- 建物と土地の予算配分を最初から考えられる
■注意点
ただし、建物だけを先に考えると 「理想がふくらみすぎる」 ことがあります。
接道条件や駐車場の確保など、土地の条件を無視してプランを描くと、実際にはその家が建てられないこともあります。

延床面積:建築基準法に基づいて計算される、各階の床面積の合計。家全体の「法的な広さ」を表す数値です。
接道条件:家を建てるために道路に一定以上接していないといけない決まり。道路に接していない土地には家が建てられません。
3. HIKAGEが大切にしている「並行型の進め方」
HIKAGEでは「土地か建物か」と順番を決めるのではなく、土地と建物を同時に検討する進め方をおすすめしています。
理由は、土地と建物は切り離せないからです。
例えば…
- 南向きか北向きかで、窓の位置やリビングの明るさが変わる
- 道路との位置関係で、駐車スペースや玄関の位置が左右される
- 建ぺい率や高さ制限で、希望する間取りが実現できない
こうした条件を踏まえて土地と建物を並行して考えることで、「後から気づいたら想定外の制限があった」という後悔を防げます。

4. 後悔しないための進め方
- 土地だけで決めない → 法規制や形状を建物の視点で確認
- 建物だけで夢を広げすぎない → 土地条件や予算を必ず照らし合わせる
- 土地と建物を同時に考える → 住宅会社や設計士と相談しながら進める
家づくりは 「土地と建物のバランス」 が揃って初めて理想の暮らしにつながります。
暮らしやすさは、土地条件と建物の計画の両方が噛み合ってこそ実現できるのです。

土地と建物を別々に考えるのではなく、「どんな暮らしをしたいか」から逆算して土地を選ぶこと が大切です。
私たちHIKAGEでは、実際の生活をイメージしながら土地と建物を一緒に考えるお手伝いをしています。
これから家づくりを始める方も、まずはお気軽にご相談くださいね。
HIKAGEの施工エリア
富山市を拠点に、射水市・高岡市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村など、車で40分圏内のエリアで家づくりをお手伝いしています。
すぐにお伺いできる範囲にエリアを絞ることで、暮らしの中で何かあった時も迅速に対応できるようにしています。
「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を一緒に見守れるような、地域に根ざしたパートナーでありたいと思っています。
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